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トヨタとBMW、提携を深化 水素車の普及に向けて部品供給を強化し、数年以内に量産モデルを発売予定

トヨタ自動車とドイツのBMWが水素燃料電池車(FCV)分野での提携を強化することが、27日に明らかになりました。トヨタはBMWに水素タンクなどの重要部品を供給し、BMWは数年以内にFCVの量産車を発売する予定です。環境対応車の需要が高まる中、技術の共有によって競争力を向上させるとともに、FCVの販売価格を抑えることも目指しています。

この提携内容は、BMWが9月5日に開催する説明会で正式に発表される見込みです。

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背景

トヨタはFCVを将来的な環境対応車の主要な選択肢と位置づけており、2012年6月にBMWとの協業を発表しました。2014年には世界初の一般向けFCV「ミライ」を発売しています。

しかし、ミライの累計販売台数は2024年6月時点で約2万6000台にとどまり、販売価格が700万円以上と高額なため、一般消費者には手が届きにくい状況です。普及を進めるためには価格の引き下げが必要であり、部品の共通化によるコスト削減が求められています。

今後

BMWも電気自動車(EV)と並行してFCVの可能性を追求しており、2023年から世界各地でFCVの実証実験を行ってきました。今後はトヨタからの部品供給を受けて量産化を目指す考えです。

FCVに関しては、水素の補充を行う「水素ステーション」の不足が市場拡大の障壁となっています。これに対処するため、トヨタとBMWは欧州での水素ステーションの整備にも協力する方針を示しています。

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