国内

中古電気自動車(EV)のバッテリー状態を評価する実証プロジェクトをスタート-

株式会社ファブリカコミュニケーションズ、丸紅プラックス株式会社、株式会社東芝は、共同で「中古車EV電池診断プロジェクト」という実証事業を開始しました。このプロジェクトでは、東芝の電池劣化診断技術を活用し、2022年4月から評価指標の開発に取り組んできた3社が、試作版の完成に至りました。今後、この評価指標をファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」に6か月間掲載し、その実用性を検証する予定です。

3社は、このプロジェクトを通じて、中古車市場におけるEVのバッテリーの容量や劣化状況を定量的に評価できる業界初の指標を確立し、購入者の信頼性を向上させることを目指します。

30180587_s 中古電気自動車(EV)のバッテリー状態を評価する実証プロジェクトをスタート-

・概要

3社は、短時間でのバッテリー測定・診断方法の確立に取り組んできました。また、株式会社電知の機材提供などによる技術協力を受けて、短時間で正確な診断が可能な測定器の小型化に向けた技術開発を行ってきました。さらに、さまざまな形式でフィールドテストを実施し、市場導入に向けた要件定義および仮説検証を繰り返してきました。

今回、実用化に向けた市場実装を視野に入れたPoC(概念実証)を実施します。本プロジェクトでは、ディーラーでの電池診断結果(測定方法や診断書、判定基準については下図1~4を参照)を中古自動車販売サイトに掲載し、購入者に高信頼性の情報を提供します。これにより、中古EV市場の取引活性化と信頼性向上を推進します。

29572106_s 中古電気自動車(EV)のバッテリー状態を評価する実証プロジェクトをスタート-

・今後の展開

今後の6か月間にわたり、診断装置を用いて中古EVのバッテリー状態を計測し、その結果を継続的に販売サイトに掲載する予定です。この取り組みによって、EV市場全体の透明性と信頼性を向上させ、購入者と販売者の双方にとって公平で健全な市場成長を支援することを目指します。

4857098_s 中古電気自動車(EV)のバッテリー状態を評価する実証プロジェクトをスタート-

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

TOP