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未使用車の「安さ」の裏にある事情!新古車が市場に出回る理由とは?

「登録済み未使用車」という言葉を聞いたことがありますか?これは、新車として登録されているものの、実際には使われていない車のことを指します。これらの車両は中古車市場で「新古車」として安く手に入れることができますが、その「ほぼ新車」といううまい話には裏があります。

新車なのに中古車?その理由とは

車を購入する際、少しでも価格を抑えるために、中古車を選ぶ人は少なくありません。今では中古車情報サイトで希望の車種を簡単に見つけることができ、年式や走行距離、価格などを比較して選ぶことができます。

そんな中古車の中で、新車登録が済んでいるにもかかわらず、走行距離がゼロの車両が見つかることがあります。全く使用されていないのに中古車として販売されているのです。この現象がなぜ起こるのかについて説明します。

自社登録とその背景

車はメーカーが製造し、ディーラーが販売します。ディーラーが収益を上げる仕組みはやや複雑で、車を販売することで利益を得るだけでなく、販売奨励金(インセンティブ)も収益の一部を占めます。メーカーはディーラーにより多くの車を売るよう奨励金を提供しますが、この奨励金は登録台数によって増減します。

例えば、ディーラーが10台売って登録すれば一定額の奨励金が支給されますが、20台売ると奨励金がさらに増える場合があります。そのため、ディーラーは売上台数を増やすために、自社で車を登録する「自社登録」を行うことがあります。こうした自社登録車両が「登録済み未使用車」として中古車市場に出回るのです。

登録済み未使用車のデメリット

登録済み未使用車は、新車とほぼ同じ状態ですが、いくつかのデメリットがあります。例えば、車検の有効期間は新車登録時から始まっているため、登録済み未使用車を購入した場合、車検までの期間が短くなります。また、新車購入時に適用される補助金が対象外となることがあります。さらに、装備やボディカラーが希望通りでない場合があり、後から変更するのが難しいこともあります。

未使用車は誰におすすめ?

登録済み未使用車は、細かいことを気にしない人や、特定の装備やカスタムを求めない人にとって、新車に近い車を安く手に入れる方法として有力な選択肢となります。しかし、購入を検討する際は、上記のデメリットを考慮し、自分のニーズに合った車を選ぶことが大切です。

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