新車を購入して納車された際に、メーターの走行距離が「0キロメートル」でないことに驚くことがあります。「新車なのに走行距離がゼロでないのは不自然だ」と感じるかもしれませんが、実際には、新車の走行距離がゼロでないのはよくあることです。
この記事では、ディーラーから納車された新車の走行距離が「ゼロ」でない理由について説明します。これから納車される予定の方にとって役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてください。
新車は運搬時に自走することがある
「新車は工場から直接自宅に届けられる」と思っているかもしれませんが、実際には新車は工場からディーラーや顧客の元に運ばれる過程で自走することがあります。工場で完成した新車は、運搬船や車両積載車で運ばれますが、積み降ろしの際に自走することがあり、この時にメーターが動くことがあります。
さらに、ディーラーから自宅への納車時にも車が自走するため、メーターが増えることがあります。
テスト走行によってメーターが増えることも
一部の車両は、納車前にテスト走行が行われることがあります。テスト走行によって走行距離が増加し、その距離がメーターに記録されます。テスト走行はメーカーが設定した基準に基づいて行われ、距離は数キロから数十キロまでさまざまです。
テスト走行の有無や内容はメーカーによって異なり、テストが実施された場合はその分の走行距離がメーターに反映されます。メーカーによっては、テスト実施の有無や詳細を記載した書類を提供することもありますので、気になる場合はディーラーに問い合わせると良いでしょう。
納車時の走行距離はどのくらい?
納車時の走行距離は状況によって異なります。テスト走行の有無や内容、運搬時の距離によって変わります。一般的には10~20キロのことが多いですが、場合によっては40キロ、60キロ、または輸入車では100キロに達することもあります。数十キロから100キロ程度の走行距離は予想内と言えるでしょう。
納車時の走行距離以外に確認すべきポイント
納車時には走行距離以外にもチェックが必要です。以下の点に注意して、後のトラブルを防ぎましょう。
- 外装や内装にキズ、汚れ、へこみがないか
- 異音や異臭がないか
- オイル漏れがないか
- オプション装備が正しく取り付けられているか
- タイヤの状態が正常か
- 車検証や自賠責保険証明書などの書類に不備がないか
もし不安な点があれば、その場でディーラーに相談したり、写真を撮って証拠を残したりすることをお勧めします。
まとめ
新車の納車時に走行距離がゼロでない場合があるのは、テスト走行や運搬時の自走が原因です。走行距離は個々の状況によりますが、一般的には数十キロから100キロ程度が予想されます。納車時には走行距離だけでなく、車両の状態全般をしっかり確認することが重要です。
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