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格安で手に入る「中古の高級車」が意外と人気!? 本当に“安くてお得”なの? 注意すべきポイントとは

安い車両価格にはワケがある?

近年、先進技術の導入や部品の高騰により、新車価格は上昇傾向にあります。その影響もあり、中古車市場が活況を呈しています。特に、100万円~150万円の価格帯で高級車の中古車が注目を集めていますが、こうした車両には年式が古く、経年劣化が進んでいるという側面があります。

現在人気の100万円~150万円程度の高級中古車は、国産車では5~7年落ち、輸入車では10年以上前のモデルが多く見られます。国産車の多くはハイブリッドですが、輸入車はガソリン車が主流です。装備面では、ナビゲーションやABS、エアバッグは標準的に備わっていますが、近年の「衝突被害軽減ブレーキ」などの運転支援システムは装着されていないことが多いです。

もともと高級車であるため、豪華なインテリアや十分な性能が魅力ですが、古い車両であるため、コンディションが悪化したり、故障が発生するリスクが高まります。こうした車両には、細心の注意を払いながら乗る意識が必要です。

メンテナンスの重要性

整備工場を経営するT整備士によると、高級中古車を購入した場合、特にメンテナンスにはお金をかけるべきだとアドバイスしています。特にオイル類は、走行距離が短くても劣化している可能性があるため、購入後に全て交換することを推奨しています。また、ATフルードや冷却水(クーラント)の交換も、故障リスクを軽減するために重要です。

エンジンの異音や異臭、ステアリングの異常な振動などをチェックし、問題があれば速やかに対処することが大切です。さらに、購入時に装着されているタイヤは、見た目が良くても硬化している場合があるため、慎重な判断が必要です。

やるべき、やらなくていいメンテナンス

古い中古車の場合、ヘッドライトのバルブがハロゲンのままだったり、カバーが経年劣化で曇っていることがあります。これらはLEDバルブへの交換や曇り取りで改善され、夜間の視界が大幅に向上します。また、樹脂製やゴム製のパーツは劣化しやすいため、予算に応じて少しずつ交換していくのが良いでしょう。

逆に、やらなくてもいいメンテナンスとして、エアコンガスの補充や入れ替えがあります。それよりもフィルターの交換やエバポレーターの洗浄を優先する方が良いです。さらに、タイヤに窒素を入れるサービスは、ほとんど意味がないため、適正な空気圧を保つだけで十分です。

まとめ

中古の高級車は手頃な価格で高級感を楽しめる反面、維持には新車以上の手間とコストがかかることを覚悟する必要があります。しかし、それでも価値ある一台を手に入れることで、メンテナンスの手間を超える満足感が得られるでしょう。

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