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中古車の供給不足が深刻化…認証不正で新車販売が滞り、登録台数も減少、価格は上昇傾向

 6月の中古車登録台数は、前年同月比6・7%減の50万5839台だった。前月比でも2か月連続で減少している。自動車業界での相次ぐ認証不正により新車販売が鈍化し、買い替えが進まず、市場に出回る中古車が減っていることが原因だ。このため、中古車の供給不足が深刻化し、価格は上昇傾向にある。

中古車台数低迷 中古車の供給不足が深刻化…認証不正で新車販売が滞り、登録台数も減少、価格は上昇傾向

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が10日に発表したデータによると、普通・小型車の登録台数は前年同月比5・0%減の29万3633台、軽自動車は9・2%減の21万2206台だった。  中古車オークション大手によると、6月の中古車出品台数は6・9%減の25万5968台。平均落札価格は14・2%上昇して123万9000円となり、コロナ禍の半導体不足で新車生産が低迷した2022年9月の最高値(122万1000円)を更新した。

 両協会によると、一連の認証不正の影響で、今年上半期(1~6月)の国内新車販売は212万7490台で、前年同期比13・2%の大幅減だった。自販連の広報担当者は「新車販売の減少が中古車市場にも影響を与えている」と述べた。

 全国軽自動車協会によれば、一時的に全車種の出荷を停止していた企業の生産体制は正常化し、7月上旬の新車販売は前年を上回るペースで回復している。しかし、6月に発覚した他の企業の認証不正により、人気車種などの出荷が停止しており、今後の影響はまだ不透明である。

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