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宅配便ロッカーを搭載した自動配送ロボットが北海道で実証実験開始、ヤマト運輸など3社が共同で推進

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)、ヤマト運輸、Packcity Japanの3社は、車道を走行する中速・中型無人自動配送ロボットにオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」を搭載した移動型宅配サービスの実証実験を北海道で開始しました。この実験は、今後ますます拡大が見込まれるEC市場に対応し、物流業界が直面する配送効率の向上と人手不足の課題解決を目指すものです。

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ラストワンマイル配送の革新に向けた取り組み

現在、EC市場の急成長により宅配便の取扱量が増加する一方で、ラストワンマイル配送の現場ではドライバー不足や多頻度小口配送などの問題が深刻化しています。今回の実証実験では、ヤマト運輸が2022年から協力して進めてきた中速・中型自動配送ロボットを活用し、持続可能な地域物流支援サービスの実現を目指しています。自動配送ロボットは指定された場所まで自動運転で移動し、ロッカーを利用者の近くまで運ぶことで、受け取りの利便性を高めるとともに、非対面での荷物受け取りが可能となります。

Packcity JapanのPUDOステーションとの連携

この実証実験の核となる「PUDOステーション」は、Packcity Japanが運営するオープン型宅配便ロッカーで、多様化するライフスタイルに対応し、利用者が「受け取りたい場所」と「受け取りたい時間」に自由に荷物を受け取れる仕組みです。従来の固定型ロッカーとは異なり、無人配送ロボットがロッカーを搭載して移動することで、受け取りの柔軟性がさらに向上します。これにより、忙しい現代人のライフスタイルに合った新たな受け取り手段として期待されています。

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自動配送ロボットが物流の未来を切り開く

KCCSは、地方自治体や企業と連携し、中速・中型無人自動配送ロボットの技術開発およびサービスの検証を進めてきました。今回の実証実験では、物流業界が抱える人手不足の問題を解決し、今後の物流効率化に寄与する新しい移動型配送サービスの可能性を検証しています。特に、人口が少なく配送コストが高い地域において、自動配送ロボットが効率的かつ持続可能な配送手段としての役割を果たすことが期待されています。

この取り組みを通じて、3社は社会全体のニーズに応える革新的な物流サービスを実現し、非対面型サービスの需要拡大や環境負荷の低減といった多様な課題に対応することを目指しています。今後、技術の実用化が進めば、さらなる展開が期待されるでしょう。

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