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2024年8月の中古車市場、5%減少~新車販売停滞で車両供給不足が顕著に~

2024年8月の中古車登録および届け出台数は、前年同月比5%減の46万7267台となり、2カ月ぶりにマイナスへと転じました。この結果は、日本自動車販売協会連合会(自販連)および全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が11日に発表したもので、新車市場の停滞が影響を与えています。特に、新車認証に関する不正問題により生産が一部停止したことで、下取り車両の供給が減少し、中古車市場での車両不足が深刻化しています。

自販連のデータによると、2024年8月の中古車登録台数は前年同月比4%減の26万6378台でした。また、全軽自協の発表によると、軽自動車の中古車販売台数は前年同月比6%減の20万889台となり、どちらの市場でも減少傾向が続いています。

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中古車オークション市場での成約台数は14%増加、価格は高水準を維持

中古車オークション運営会社のユー・エス・エス(USS)が発表したデータによれば、8月のオークション成約台数は前年同月比14%増加しました。成約車両の平均単価は124万2千円と、前年同月より20%上昇しており、これで10カ月連続の価格上昇を記録しています。市場の需要が供給不足を上回っているため、価格の上昇が続いています。

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新車市場の停滞が中古車市場に波及

8月の国内新車販売台数は、6月に発覚した新車認証不正問題に伴う一部車種の生産停止が響き、2カ月ぶりに前年割れとなりました。これにより、下取り車両の供給が減少し、中古車市場での車両不足が顕著になっています。

さらに、日本の中古車はロシアや中東諸国などからの需要が引き続き強く、相場も高止まりしています。供給不足と国際的な需要の高まりが相まって、日本国内の中古車価格は高水準を維持しています。

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