中国乗用車協会(CPCA)が2日に発表したデータによると、米国の電気自動車(EV)大手テスラの中国製EVの8月の販売台数が前年比で3%増加しました。
中国市場で販売されているモデル3とモデルYの納車台数は、7月から17%増加しており、月を追うごとに安定した成長を見せています。この成長は、中国国内市場の需要が引き続き堅調であることを示しています。
BYDの競合が大幅な成長を達成
一方で、中国の競合企業である比亜迪(BYD)は、ダイナスティシリーズとオーシャンシリーズのEVおよびプラグインハイブリッド車の8月販売台数が前年比35.3%増の37万854台となり、単月として過去最高を更新しました。BYDは、中国のEV市場で強力なプレゼンスを確立しており、テスラに対抗する主要なプレイヤーとなっています。
他のEVメーカーも勢いを見せる
リープモーターなど他の競合他社も、販売台数を伸ばしており、中国のEV市場全体が活況を呈しています。テスラを含む各メーカーがしのぎを削る中で、市場は拡大を続けています。
インセンティブと政府支援が販売増加を後押し
テスラの中国での販売台数の増加は、国内販売と欧州などへの輸出を含んでいます。特に、現地購入者へのインセンティブが拡大されたことが、この成長を支えています。また、テスラは政府の支援を得るための戦略的な突破口を見つけたことも影響しています。
販売部門の縮小にもかかわらず増加する販売台数
興味深いことに、テスラは世界的なコスト削減の一環として、中国の販売部門を縮小していますが、第3四半期においても中国での販売台数は増加傾向にあります。これは、テスラが中国市場で引き続き成功を収めていることを示しています。
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